教育体制概要
当院の看護教育では、5年間で基本的な看護実践能力を身に着ける能力開発を目標としています。
そのためのプログラムとしてH18年度よりクリニカルラダー(習熟段階)を活用していましたが、日本看護協会と済生会のラダーを参考にし、H29年度より内容を大幅改訂しました。ラダーの項目は、ナイチンゲール思想に基づいた看護理論を使って「看護とは」「人間とは」を考えながら、正確な技術をもってケアが実践できる【看護実践能力】、臨床実践を行う上で必要である感染・安全・人材・目標管理・業務管理などにおける【マネジメント能力】、看護研究や指導実践における【教育研究能力】、社会人としての基本を身に着ける【人間関係能力】の4つで構成しています。
これらの項目の能力開発達成に向け、勤務時間内での看護部院内研修やe-ラーニングの活用、看護協会開催の院外研修参加などのoff‐JT、そして現場教育としてOJTでの連携を実践し、各自が自己管理しながら目標達成できるよう支援しています。
また、チーム医療充実に向け、スペシャリストの育成、非常勤看護師や看護補助者(ナースエイド・クラーク)教育にも力を注いでいます。
教育理念
富田林病院看護部は、看護職者が能力開発を主体的、積極的に行い、社会から期待される役割を遂行できるように、継続教育の機会とその質を保証する責務を持ち、看護者の職業倫理の向上と看護に関する専門的教育および研究に努め、地域住民の健康と福祉の増進に寄与する。
教育目的
質の高い看護を提供できる、優れた人材を育成する
教育目標
- 一人ひとりの看護職員が専門職者として、看護の実践力・組織力・教育力・研究能力を自ら高めていくことができる
- 看護部職員の1人ひとりが職員として、人間の尊厳を守るために行動できる
- 組織の一員として病院運営に参画できる
教育方針
- 看護理論・倫理綱領・保助看法・接遇を基盤とする看護師を育成する
- 看護職員が立てた能力開発計画を大切にする
- 患者中心の視点で自律的に、思考・判断・行動できる看護師を育成する
- 学習方法としてOJTを重視する
- 優れた実践モデルとなるリーダーの育成を推進する
- あらゆる能力レベルや専門領域に応じた学習の機会を提供する
- 看護基礎教育で培った能力と入職までに身についた生活過程の力を活用し、更に開発する目標志向・セルフコントロールを大切にする